がしゃどくろとは
男が「がしゃどくろ」に乾飯を供えた後、どくろは何を話し始めたでしょうか?

ようかい博士
こんにちは。がしゃどくろという妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士! がしゃどくろっていう妖怪、ガチャのどくろ?どんな妖怪なんですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。ガチャガチャは関係なくて死んだ人の恨みが集まった妖怪なんですよ。
死んだ人の恨みが集まった骸骨の妖怪なんですか??ってことは怖い妖怪なんですか??

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。夜に現れて人を見つけると襲ってくるんですよ。
えーっ! 怖い妖怪だ!!襲われないために他にも知りたいのでもっと詳しく教えてください。

知りたがりの子供
がしゃどくろ
野原で野たれ死にした人々の恨みが集まると、がしゃどくろという巨大な妖怪になるという。
昼間は姿を見せず、夜になるとどこからかガチガチと音をさせて歩いてきて、人を見つけると襲いかかる。
がしゃどくろではないが、『日本霊異記』にこんな話がある。宝亀九年(七七八)の暮れのこと。備後(現・広島県) 葦田郡大山の里にすむ男が、 深津市の帰りに日が暮れてしまい、野宿をすることにした。ところが、近くで「目が痛い」という声がするので、夜が明けてから辺りを見まわすと、目の穴から筍を生やしたどくろがあった。さては昨夜の声の主はこれだったのかと、男は筍を抜いて乾飯を供えて やった。 すると、どくろが男に事の次第を話しはじめた。
「私は伯父にこの野で殺され、どくろと化した。 時を経るうちに、目から筍が生え、痛くてしかたがなかったが、あなたのご慈悲によって痛みを取りのぞくことができた。恩返し をしたいので、大晦日に私の両親のところにきてほしい」
男が教えられたところへ行くと、彼の霊が家の中に招き入れ、ご馳走をふるまい、財を授けて消え去った。そこへ両親がきて事の次第を聞き、息子殺害の犯人である伯父を捕らえ ることができた-という話である。