べとべとさんとは
伝説の妖怪「べとべとさん」の特徴は何ですか?

ようかい博士
こんにちは。 べとべとさんという妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士! べとべとさんっていう妖怪、初耳です。べとべとというから濡れている感じの妖怪なんですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
ちがいますよ。夜道を後ろから付いてくる妖怪なんですよ。
めっちゃ怖いですね。付いてきて何かするんですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。人間には何もしてこないですよ。寂しい妖怪なのかもしれませんね。
えーっ! 付いてくるだけなんですか?!何か出来るかもしれないのでもっと詳しく教えてください。

知りたがりの子供
べとべとさん
子供の頃、夜道を歩いているとよく誰かにつけられているような気がした。
怪物や妖怪などいないと思っていても、怖くて振り向けなかった。歩き続けると冷や汗が出て、心臓がドキドキする。そんな時、道端で立ち止まり、「べとべとさん、先へおこし」と言うと、ついてくる足音がしなくなるという。
ある人は提灯を下げて歩いていると、ピタピタと足音がする。そして、
「ベトベトさん、先へおこし」
というと
「先に行くと、暗くて歩けない」
という。
「それなら私の提灯を貸してあげよう」
というとべとべとさんは提灯を借りて進んだ。提灯は翌朝ちゃんと返されている。
この妖怪は主に奈良県に出没するらしいが、似たようなものは全国にあるようだ。
姿形は、丸い頭に足が生え、大きく開いた口、愛嬌のある笑顔が特徴だ。