おとろしとは
おとろしは、住まなくなった家に現れる妖怪である。しかし、実はおとろしは何を守る存在なのだろうか?

ようかい博士
こんにちは。今回は疫病神おとろしという妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士! おとろしっていう妖怪、一体どんな妖怪なんですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。あまり語られていない妖怪なんですよ。容姿は長い髪にでかい顔の妖怪だそうですよ。
顔だけなんですか??気味の悪い妖怪ですね。

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。でも神様を守る妖怪としても知られているんですよ。
えーっ! でかい顔だからそれだけで怖いから誰も近寄らないのかもですよ・・・・。他にも知りたいのでもっと詳しく教えてください。

知りたがりの子供
おとろし
人が住まなくなった家は途端に寂しくなる。まるで人が一気に老いてみすぼらしくなったかのようだが、同時に廃屋は何やら怪しげな雰囲気を醸し出している。
俗に言う「お化け屋敷」だが、敏感な子どもたちはそこに何かの気配を感じることがあり、おとろしはそれを指していたのかもしれない。
竹藪の中に時々ある古い民家の土壁にも、おとろしが見えることがあるという。人が中を覗こうとすると、おとろしがドサッと落ちてきて怖がらせる。顔も体も真っ赤で、まるで鬼のようだという。
しかし、実はおとろしは神様を守る妖怪で、だから普段は神社など、人々が忘れてしまったような場所に住んでいる。
悪さをすると、ものすごい音を立てたり、上から一気に落ちてきて殺したりすると言われている。
よくある話は、鳥居の上にいつもいて、不信心な人が通ると上からドスンと落ちてくるというものが一番多い。