無形物の妖怪
おとろしとは

おとろし   人が住まなくなった家は途端に寂しくなる。まるで人が一気に老いてみすぼらしくなったかのようだが、同時に廃屋は何やら怪しげな雰囲気を醸し出している。   俗に言う「お化け屋敷」だが、敏感な子 […]

続きを読む
無形物の妖怪
無人車幽霊とは

無人車幽霊(むじんしゃゆうれい) 1930年か1931年頃、東京の皇居周辺には車の幽霊が出るという噂があった。 深夜、タクシーがそのあたりを巡回していると、帝劇のすぐ前の通りを、運転手のいない車が猛スピードで走ってきた。 […]

続きを読む
無形物の妖怪
がしゃどくろとは

がしゃどくろ   野原で野たれ死にした人々の恨みが集まると、がしゃどくろという巨大な妖怪になるという。   昼間は姿を見せず、夜になるとどこからかガチガチと音をさせて歩いてきて、人を見つけると襲いかか […]

続きを読む
無形物の妖怪
百目(ひゃくめ)とは

百目(ひゃくめ)   全身に100個の目玉があり、日中はまぶしくて歩けない。誰かに会うと、彼の目玉だけが飛び出し、どこへ行くにもついてくる。目玉は元の位置に戻るが、口がないので何を食べるかは不明。百目は夜になる […]

続きを読む
無形物の妖怪
べとべとさんとは

べとべとさん   子供の頃、夜道を歩いているとよく誰かにつけられているような気がした。   怪物や妖怪などいないと思っていても、怖くて振り向けなかった。歩き続けると冷や汗が出て、心臓がドキドキする。そ […]

続きを読む
無形物の妖怪
ジキトリとは

ジキトリ 民俗学者の柳田國男によれば、「ジキトリ」とは食取りのことだろう。つまり、人に取り憑いて食べ物(体内に蓄えられた栄養分など)を奪う魔物のことである。 愛媛県の宇和地方では、急に空腹を感じたり、手が動かなくなったり […]

続きを読む
無形物の妖怪
輪入道(わにゅうどう)とは

輪入道 昔、京都の東洞院通に輪入道という妖怪が現れた。夕暮れになると、この妖怪は繁華街から山に向かって恐ろしいスピードで駆け上がっていく。その姿は怖くて誰も見たことがなかった。 ある女性がその妖怪を一目見ようとドアを少し […]

続きを読む
無形物の妖怪
泥田坊(どろたぼう)とは

泥田坊 昔、北陸の田んぼにこの妖怪が現れました。かつてこの地方に、貧しいながらも働き者の男がいた。まだ荒れ地だった頃から一生懸命働き、その甲斐あって米を収穫できるようになった。 年々収穫が増え、次第に普通の人と同じように […]

続きを読む
無形物の妖怪
一反木綿(いったんもめん)とは

一反木綿 夕方から夜にかけて、長さ10メートルほどの白い布がひらひらと降ってくる。昔、鹿児島県の大隅地方に現れ、志布志湾に近い権現山一帯では、特に子どもたちに恐れられていたと言われている。 見た目はまったく怖くなく、その […]

続きを読む
無形物の妖怪
コックリさんとは

コックリさん   昭和四十八年ころ、小中学生の間でコックリさんが爆発的に流行した狐狗狸さんとも書かれるように、狐などの霊をよび出して、知りたい事柄を教えてもらう儀式なのだが、その霊が人に取り憑いたり、あらぬ凶事 […]

続きを読む