輪入道(わにゅうどう)とは
輪入道を追い払うために家の入り口に貼るお守りは何ですか?

ようかい博士
こんにちは。 今回は輪入道(わにゅうどう)という妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士! 輪入道っていう妖怪、想像がつきませんが一体どんな妖怪のお話ですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。炎に包まれた牛舎の車輪の中央に男性の顔が付いた姿をしている妖怪らしいですよ。
ん?どんな姿か想像できません。。。悪い妖怪なんですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
姿を見ると魂をぬかれたりするみたいですが、対処法もあるみたいですよ。
えーっ! 魂がぬかれるということは死んじゃいますか?対処法を知りたいのでもっと詳しく教えてください。

知りたがりの子供
輪入道
昔、京都の東洞院通に輪入道という妖怪が現れた。夕暮れになると、この妖怪は繁華街から山に向かって恐ろしいスピードで駆け上がっていく。その姿は怖くて誰も見たことがなかった。
ある女性がその妖怪を一目見ようとドアを少し開け、来るのを待った。
すると、ゴーッという不気味な音とともに、輪入道が彼女の前に現れた。見ると、おぞましい顔をした車があり、そこから千切れた人間の足がぶら下がっていた。女性はあわてて顔を引っ込めた、
妖怪は叫んだ、「そこの女、私の顔を見るより自分の子供を見ろ」。
と妖怪が叫んだ。
びっくりして女が振り向くと、愛する我が子の足が引きちぎられていた・・・・・。
この話は片輪車(かたわぐるま)とよく似ている。
異なる妖怪として描かれている「片輪車」と「輪入道」は、同じ伝説の物語をもとに別々に描かれている。
鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』によれば、この輪入道を見た者は魂を失うが、家の入り口に「此所『勝母の里』」と書いた紙を貼っておくと、輪入道が近寄らなくなるという。これは魔除けのお守りなのだろう。