アマビエとは
アマビエの姿について、どれが正しいでしょう?

ようかい博士
こんにちは。 アマビエという妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士! アマビエっていう妖怪、最近よく耳にしますがどんな妖怪なんですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。人々に災害や疫病の予防や鎮めるために現れると言われる妖怪なんですよ。
良いことも悪いこともわかるんですか??姿はどんな感じの妖怪なんですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
全体的には人魚のようで、髪の毛が長く、顔には鳥のようなくちばしがある妖怪みたいなんですよ。
えーっ! なんか気持ち悪い。。。。他にも知りたいのでもっと詳しく教えてください。

知りたがりの子供
アマビエ
弘化三年(一八四六) というから、江戸時代のこと。肥後(現熊本県)の海中に、毎夜光るものが出たという。
土地の役人が行ってみると、海中から怪しい化け物が現れた。その姿は、全体的には人魚のようだが、髪の毛が長く、顔には鳥のようなくちばしがあった。役人が驚いていると、 化け物はこんなことをいいはじめた。
「私はアマビエというものである。当年から六年の間は諸国豊作である。しかし、病気が流行ったら、私の写し絵を早々に人々に見せよ」
そんな予言めいたことをいい残し、再び海中に潜ってしまったという。
予言といえば、人魚のような姿をした神社姫や、牛が産み 落とす件という予言の上手な妖怪がいるが、このアマビエもそれらの親類かもしれない。それにしても、海中からいきなり出てきて予言などというのは、やはり神に近い妖怪なのだろう。いや、妖怪というより神怪とでもいうべきものか......。 西洋では、海中にすむ生きものには、すべて予言の能力が あるなどといわれている。中でも人魚についての伝説は多く、半人半魚のものが海中から現れて予言をするといった例は、あまり珍しくもないようだ。
近年では新型コロナウイルスの流行から「疫病退散」の祈願のためとして用いられ注目を浴びる形となったのも記憶に新しいことだ。