件(くだん)とは
農家で生まれる子牛が予言をすると同時に何が起こると言われていますか?

ようかい博士
こんにちは。 件(くだん)という妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士! 件っていう妖怪、あまり聞かない名前の妖怪ですね。

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。人の顔と牛の胴体を持つ妖怪なんですよ。
奇妙な恰好というか姿なんですね。何をする妖怪なんですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
牛から生まれるのですが予言をするとすぐに死んでしまうんですよ。
えーっ! なんか儚い命ですね。。。。他にも知りたいのでもっと詳しく教えてください。

知りたがりの子供
件(くだん)
天保7年(1836年)、丹波国与謝郡(現・京都府宮津市倉梯山)に人の顔と牛の胴体を持つ「倉橋山」が出現したことを記した当時の瓦版が現存する。これは、数年連続して豊作が続くことを予言したもので、この絵を飾ると一族が繁栄し、災難が避けられるという言い伝えがある。証文を締めくくる常套句である「よって件の如し」も、この神話上の獣のことを指していると言われているが、神話であると信じられている。
またこんな話もあるとういう。
「⽜のお腹から⽣まれた妖怪が、⽣まれてすぐに予⾔をすると必ず当たるというのは本当に驚くべきことだ」と⽗は語っていました。しかし、その妖怪は予⾔をするとすぐに死んでしまうという事実により、私はますます不思議に思いました。最近、別府の「地獄めぐり」という場所を訪れた際、私は「⽜の予⾔妖怪(件)」の剥製を見て驚きました。
もちろん、私はそれが本物であるとは思いませんでしたが・・・。
農家で⽣まれる⼦⽜が突然「あと2、3⽇したら、どこかの家が⽕事になるかな」と予言したというのは驚くべきことです。更に驚くのは、⼦⽜が予⾔をすると同時に命を落としてしまうことです。農夫はこの現象に困惑し、近所の⽼⼈に相談しました。すると、⽬の前の現象は「⽜ではなく『件』という妖怪の仕業だ」と教えられました。農夫はその時初めて理解することとなりました・・・。