百目(ひゃくめ)とは
妖怪「百目」に関連する妖怪で、障子にたくさんの目があるといわれる妖怪は何でしょう?

ようかい博士
こんにちは。 百目(ひゃくめ)という妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士! 百目っていう妖怪、目がいっぱいある感じの妖怪なんですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。全身に目玉が100個もある妖怪なんですよ。
そうなんですか?!見た目めちゃくちゃ気持ち悪いじゃないですか。

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。人間と出会うと驚かせたいのか目玉が飛び出し、どこまでも付いてくるみたいですよ。
えーっ! 目玉が飛び出し付いてくるんですか?!もっと詳しく教えてください。

知りたがりの子供
百目(ひゃくめ)
全身に100個の目玉があり、日中はまぶしくて歩けない。誰かに会うと、彼の目玉だけが飛び出し、どこへ行くにもついてくる。目玉は元の位置に戻るが、口がないので何を食べるかは不明。百目は夜になると古寺や廃寺に現れる。
ぬっぺふほふと呼ばれる肉の塊の妖怪と同類かもしれない。
障子にたくさんの目があるといわれる「目々連」や、手にたくさんの目があるといわれる「百々目鬼」に似ている。
これは盗みを働く、いわゆる泥棒の体に目が生えるという伝説の名残かもしれない。
江戸時代(1603-1867)には、目を変えて変相を見せる寄席芸があった。これは「百目」ではなく「百眼」と呼ばれた。三笑亭可上という落語家が始めたといわれ、当時はかなり流行した。
客引きは「音曲役者身振り声色、または手品百眼、お望み次第いたします」と言って、観客に見てもらう。
これが客寄せのフレーズだった。