夜行遊女とは

「夜行遊女」の別名としても知られる存在は何でしょう?

ようかい博士
ようかい博士
こんにちは。夜行遊女(やこうゆうじょ)という妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士!夜行遊女っていう妖怪、なんかすごく不思議ですよね。
知りたがりの子供
知りたがりの子供
ようかい博士
ようかい博士
そうですね。夜行遊女は難産で亡くなった妖怪で、いつも赤ん坊を抱えているんだよ。
えっ、なんで抱っこしているんですか?
知りたがりの子供
知りたがりの子供
ようかい博士
ようかい博士
それは夜行遊女が気に入った人に赤ちゃんを預けようと思っていたのかもしれませんね。預かってくれたら幸運をもたらすのかもしれません。
えーっ!幸運が訪れるなら逃げてはだめですね。もっと詳しく教えてください。
知りたがりの子供
知りたがりの子供

夜行遊女

 

夜行遊女とは、難産で亡くなった女性の霊で、いつも赤ん坊を抱いている。

 

源頼光の四天王の一人、卜部季武(うらべのすえたけ)は、美濃(現在の岐阜県)に夜行遊女が現れると聞き、度胸試しに美濃へ向かった。

 

途中の渡し場に着くと、遊女が現れて「この子を抱いてください。」

 

という。季武が赤子を抱いてみると、すぐに今度は

 

「私の赤ちゃんを返してください。」

 

と言った。怒った季武はすぐに赤ん坊を抱きかかえて家に戻った。再び腕の中を見ると、赤ん坊はもうそこにはおらず、葉っぱがあるだけだった。

この話は『今昔物語集』に収録されているが、夜行遊女は「産女」の別名である。

 

もともと「夜行遊女」は中国で言われていたもので、『本草綱目』によれば「姑獲鳥」の別名である。

 

姑獲鳥は"夜遊鳥"、"鬼鳥"、" 天帝少女"とも呼ばれる。羽毛をつけて鳥になり、やがて羽を捨てて女の姿になる鬼神とされる。姑獲鳥と産女の関係については、「オゴメ」のところで書いているのでそちらを参照のこと。

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