オゴメとは

「オゴメ」または「ウグメ」とも呼ばれるこの妖怪は、次のうちどのような声を出すでしょう?

ようかい博士
ようかい博士
こんにちは。 オゴメという妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士! オゴメっていう妖怪、初耳です。どんな妖怪なんですか?
知りたがりの子供
知りたがりの子供
ようかい博士
ようかい博士
そうですね。 特に人間には危害をくわえない妖怪ですね。赤ちゃんみたいな声で高笑いとかするんですよ
それは驚かしているんですかね?
知りたがりの子供
知りたがりの子供
ようかい博士
ようかい博士
そうですね。元々は中国の妖怪からきているみたいなんですよ。
えーっ! 外国の妖怪からきたお話なんですか?!色々知りたいのでもっと詳しく教えてください。
知りたがりの子供
知りたがりの子供

オゴメ

 

東京都三宅島でいう山の怪物である。姿は見えないが、 木の上で赤子のような声を出して鳴き、 また、「オゴメ笑い」 といって、変な高笑いをする。

 

この妖怪は怪鳥だという話もあり、ウグメともよぶそうである。ウグメといえば、産婦の妖怪である産女の地方名でも あるが、どうやらこのオゴメも産女の一種であるようだ。といっても、産婦の方ではなく、鳥の姿をした方である。 鳥の姿をした産女は姑獲鳥と書き表し、元々は中国の妖怪なのだった。

 

姑獲鳥は、羽毛を着ると鳥の姿に変身し、羽毛を脱ぐと女性の姿になる鬼神の一種で、好んで他人の子供を奪って自分の子とする習性があるという。

 

この子供に害をなす怪鳥・姑獲鳥が日本に伝わると、いつしか子供を抱いて現れる産女と同一視されることになり、ウブメといえば鳥の姿をしたものと、産婦の姿をしたものが想 像されるようになったのだろう。

 

オゴメが怪鳥の一種といわれるのは、元々は中国からの情報がもとになっていると見て間違いなさそうで、中国の姑獲鳥の鳴き声が赤ん坊のような声だということも、見事にオゴメの特徴と一致する。

 

延宝時代の怪談集『諸国百物語』の「靏の林、うぐめの化け物の事」によると、京の都の森に夜な夜なウグメという妖怪が現れ、赤ん坊のような声で泣き叫んだという。その正体を確かめるために誰かが刀で切りつけたが、大きなゴイサギであったそうだ。

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