牛鬼とは

ようかい博士

こんにちは。牛鬼という妖怪についてのお話をしますね。

はい、博士！牛鬼っていう妖怪、怖いイメージがありますよね。

知りたがりの子供

ようかい博士

そうですね。人間を襲う悪いイメージがある妖怪です。

えっ、人間を襲う妖怪なんですか？

知りたがりの子供

ようかい博士

そうですよ。海中や川に住んでいるとされ色々な言い伝えがある妖怪なんだよ。最近では霊獣的な扱いもされているんだよ。

えーっ！恐いけどもっと詳しく教えてください。

知りたがりの子供

牛鬼とは牛の姿をした鬼のことで、 主に西日本に多くその伝承が分布している。

山陰地方では海中にすんでいるといわれ、ときおり海岸に出てきては、浜にいる人を襲う。獰猛で、人を喰い殺すのを好み、その上執念深く、狙った獲物(おもに人間であるが) は逃さない。

また、四国や紀伊半島では川にすんでいるとされ、高知県土佐郡土佐山村(現高知市)には牛鬼淵とよばれる淵があって、こんな話が伝わっている。

この淵にはたくさんの魚がいたので、あるとき、村の長者がここに毒を流して魚を捕ろうと考えた。すると、それを察した淵の主である牛鬼は、美女に化けて長者の夢枕に立ち、 止めさせようとした。 しかし長者はこれを聞き入れずに毒を流した。すると淵から例の美女が現れ、どこかへと去って行った。やがて捕った魚で酒宴をしていた長者の家は、山崩れに襲われて全滅したという。

また、愛媛県で牛鬼といえば、宇和島市の和霊神社の例祭に登場する、つくり物の牛鬼がよく知られる。 元々は悪い妖怪としての牛鬼がモデルなのだが、今では神様の通り道を清める役目を持つ霊獣のような扱いになっているようだ。