山婆とは

山婆とはどういった存在ですか?

ようかい博士
ようかい博士
こんにちは。山婆という妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士!山婆っていう妖怪、山に住んでいるおばあちゃんですよね?
知りたがりの子供
知りたがりの子供
ようかい博士
ようかい博士
そうですね。老人ってイメージがある妖怪です。
えっ、人間じゃなく妖怪なんですか?
知りたがりの子供
知りたがりの子供
ようかい博士
ようかい博士
そうですよ。山に迷い込んだ人間に親切にして油断させて食べようとする老婆の姿をした妖怪なんですよ。
えーっ!もう山に行けない。。。でももっと詳しく教えてください。
知りたがりの子供
知りたがりの子供

山婆は山姥とも書く。
1657年、陸中(現在の岩手県と秋田県)に横田長十郎という足軽が働く鷹場があった。長十郎はいつも早朝に宿を出ていたが、ある日の明け方、九十九折りの細い道を歩いていると、左手の山の草や木が騒いでいるのに気づいた。普通の風ではないようで、山の鳴動は雷の音のようであった。この夜明けに何が起こったのかと長十郎が振り向くと、身長2メートルほどの山婆が両目を大きく見開いて光っている。
山婆は風のような速さで迫ってくるので、長十郎は逃げ切れず、近寄れば殺すとばかりに刀を振り回した。刃を受けた老婆は、ものすごい叫び声をあげて、切り立った岩を乗り越えて海へ落ちていった。長十郎もあまりのショックに気を失ってしまった。
やがて日が昇り、長十郎を探しに来た関係者に助けられ、やがて正気を取り戻した。海で死んだのか、山に帰ったのかは定かではないが、切り倒された場所には葦のような毛がたくさん散らばっており、血は黄色かったという。また山に迷いこんだ人間に親切にして油断させて食べようとするなど非常に凶暴な性格もうかがえる。みなさんも山に出かけた際には老婆に注意し暗くならないうちに帰宅するようにするのが賢明だ。

 

 

 

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