枕返しとは

ようかい博士

こんにちは。今回は枕返しという妖怪についてのお話をしますね。

はい、博士！枕返しっていう妖怪、名前の通り枕をひっくり返す妖怪のお話ですか？

知りたがりの子供

ようかい博士

そうですね。寝ている時に現れてイタズラをする妖怪なんですよ。

えっ、なんでそんなイタズラをするんですか？？

知りたがりの子供

ようかい博士

昔は枕をひっくり返すことは不吉なことだとされていたので枕返しはわざとしていたんだと思うよ。

えーっ！僕も朝起きたら枕が足元にあったり。。。。気になるのでもっと詳しく教えてください。

知りたがりの子供

枕返し

夜寝ているとき、枕が奪われたり、違う場所に移動したりすることがあります。これは「枕返し」と呼ばれる妖怪の仕業と言われています。枕返しは、その部屋で亡くなった人の霊だと言われています。

むかしむかし、ある宿屋が盲人を自分の宿に招きました。宿屋の主人は、その大金に驚き、心変わりしてしまいます。翌日、盲人を山道へ案内して殺してしまいました。すると、盲人の霊は「枕返し」となり、宿屋で盲人が泊まった部屋に住み着き、そこに泊まった人の枕を返したという話である。

静岡県磐田郡水窪村（現浜松市）や周智郡奥山村（現浜松市）には、霊が「枕返し」と呼ばれ民家に住み着くという話がある。これが殺された人の霊であることは伝えられていません。小僧といえば、東北地方ではこの枕返しの儀式を座敷童子が行っている言われていることから、それと関係があるのかもしれません。

枕には人間の生霊が宿っており、枕を返すことは、眠る人を死に近づけることになるともされていました。いずれにせよ、昔は枕を返す行為は不吉とされていたので、枕返しは単なるイタズラではなさそうです。

容姿については明確なものは伝わっていなく、小さな仁王みたいに描かれることが多いみたいです。