あかなめとは
あかなめが現れると言われる場所はどこでしょう?

ようかい博士
こんにちは。今回はあかなめという妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士!あかなめっていう妖怪、名前の通り垢をなめる妖怪のお話ですか?

知りたがりの子供

ようかい博士
そうですね。誰もいない夜に現れるという妖怪ですよ。
えっ、なんで夜に現れて、汚い垢をなめるんですか??

知りたがりの子供

ようかい博士
特に垢をなめる以外は人間に危害をくわえることはなかったみたいですがよっぽど垢が好きだったのかもしれませんね(笑)。あかなめにとっては栄養だったのかもですよ。
えーっ!気持ち悪いから現れてほしくないのでもっと詳しく教えてください。

知りたがりの子供
あかなめは、お風呂の垢を長い舌で舐める妖怪で、誰もいない夜に現れると言われています。江戸時代の書物『古今百物語評判』にも「垢ねぶり」という妖怪が登場するが、これも同種の妖怪であろう。
垢をなめるだけとはいえ、自分の家に妖怪が入ってくるのは、あまり気持ちのいいものではない。
だから、あかなめが家に来ないようにするためには、垢がたまらないように浴槽を綺麗に掃除する必要があるのです。
「あかなめが来る」と言えば、誰もあまりいい気はしないので、風呂釜を洗うのです。だから、あかなめはいわば教訓的な妖怪と見るべきでしょう。
昔、風呂桶は木でできていて、家の中のあまり日の当たらない場所にあった。木はいつも滑りやすく、ナメクジやヒキガエルが生息していた。便所と並んで、家の中で最も妖怪が出る場所だった。
お風呂やトイレにすみつきやすいというのは、私が勝手に思っていたことで、私のような田舎の子供には、お風呂に入るということはとても怖かった。