二口女(ふたくちおんな)とは

二口女の特徴として正しくないものはどれでしょう?

ようかい博士
ようかい博士
こんにちは。 今回は二口女(ふたくちおんな)という妖怪についてのお話をしますね。
はい、博士! 二口女っていう妖怪、口が前と後ろにある妖怪のお話ですか?
知りたがりの子供
知りたがりの子供
ようかい博士
ようかい博士
そうですね。後頭部にも口があり、その口から食べ物を摂取するとされているんだよ。 
でもなんで後ろにも口があるんですか? 何をするんですか?
知りたがりの子供
知りたがりの子供
ようかい博士
ようかい博士
これは一種の呪いみたいもんなんですよ。傷口が口に変化したみたいですよ。
えーっ! どんな呪いなんですか?もっと詳しく教えてください。
知りたがりの子供
知りたがりの子供

二口女

 

昔、下総(現・千葉県北部、 茨城県南西部) にある女がいて、自分の子だけ愛し、先妻の子に食物を与えなかったので、継子は病気となって餓死した。

 

その子の四十九日目に、その家に薪を割る男が働きにきていたが、ちょうどそこを通りかかった女の後頭部にまさかりがあたり、血がおびただしく流れ出た。

 

その傷はいつまで経っても治ることなく、やがて傷口は唇の形に、飛び出た骨は歯のようになり、中から肉が出て舌のようになった。傷は治るどころか、とうとう前後両方に口が あるようになってしまった。

 

一定の時間がくると傷口が激しく痛むが、なぜかそこに食物を入れると痛みが止む。 そして、後ろの口がぼそぼそと独り言をいうので、聞き耳をたてると、「あやまれ、あやまれ」などといっていたという。

 

一般に、継子を憎み、食物を与えず殺したとき、二口女が生まれるといわれる。口が前後にあって、食物を食うときに髪の先が蛇になり、後ろの口の箸のかわりをする。後ろの口に食物を与えないと、あらぬことをわめいて苦しめる。この他、各地に伝わる飯食わぬ女房という昔話にも、二口女は登場している。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)